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「Angry12」怒れる陪審員9号


2015・4 「Angry12」

演出/脚本 疾駆猿 佐藤信也

約2時間、密室の一幕物舞台です。

一幕ですので、出演者はずっと舞台の上に居ます。殺陣やダンスもなくひたすらテンポある会話劇でした。

オリジナルは「12人の怒れる男(12 Angry Men)」ですが、この作品は男女で世代も多岐に渡りアレンジされています。

陪審員9号は最高齢で経験値が高い役で、杖を突き少々足に不自由ある老人で演じてみました。

最高齢の役ということもあり、他の陪審員に若い日の自分をオーバーラップさせたり、思い出を蘇らせることがあったりと細かく設定をし、その感情の揺れ方をセリフや体の動きに出してみたりといろいろと作りこんで演じてみました。

しかし、この時は主役の総太朗さんと私がシングルキャスト、この一幕物2時間を3回公演という日も2日間あり、その3回目は集中力に負荷が大きく、実は意識が飛ぶことも何度もありました。しかし、その中でも気がつくとセリフを言っており、後々考えると「これがセリフが入っている」という事と実感しました、そんなこんなでかなりヘビーで相当疲れましたが、振り返ると良い経験。

またこの時の舞台をご覧になった酒井さんという女性演出家の方から同年12月の「ものがたり降る夜」のお話しをいただき、その点も有難い作品でした。


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